サトナカの出来上がりについて

里中・サトナカは、伊勢市河崎の今では使われなくなってしまった小さな集落の名前。氏神さんの河辺七種神社を中心に,魚市場に数軒の
商家などで栄えた歴史があります。この使われなくなった字名サトナカが、現在でも一年に一度氏神さんのお祭り「天王祭」の時に、かつ
ての商家の軒先に垂れ幕として掲げられます。

画像左からかつて里中・サトナカだったエリア、そして中央が河辺七種神社、右が垂れ幕のデザイン。江戸末期か明治に作られたものらし
いのです。ユニークでいいなと思って、これを使って何かおもしろいものを作り、現在に結びつけてみようという試みでサトナカが出来上
がりました。

オリジナルはこの丸い紋でしたが、これを解体し、アルファベットとミックスし、ご存知のとおりサトナカの現代版デザインを構成して
パッケージに使用しています。僕たちは確かにサトナカというお菓子を提供していますが、お菓子という事よりも、何か持ち帰ってもらえ
るような「小さな伊勢のお楽しみ」としてサトナカを考えました。そして、結果的に伊勢神宮のご神饌に結びつけたクッキーになりました。

2011年 中谷武司
         

クリエイティブを担当した僕のブログ NEWSBOY、記事カテゴリの「サトナカ」「僕のビジネスについて」を参照ください。