生きるための経済講座

 とうとう、このことについて書かなくてはいけなくなりました。

 最近では、マルチ商法ネズミ講のことをこんな風に言うんですね。最初「ネットワークビジネス」って聞いたとき、インターネットを使って何かやってるのかと勘違いしてしまいました。

 これは実は非常に書きにくい課題だったので、ずっと手を付けずにいました。何故なら、これはビジネスだけでなく思想を利用しているからです。

 ところが、うちのお客さん(28歳・男・独身・会社員)がこのビジネスの手法を知らない、と言ったので「それはいかん!」と思って今回書くことにしました。

 最近多い被害は大学生や、就職したばかりの若い世代のようです。しかし、まあ、これって「被害」って言うんでしょうかね。手法についてはもはやここで説明するまでもないでしょう。え?あなたも知らないって!?

では、こういう経験はありませんか?

 

@ ネットワークビジネスを見分ける方法


随分、会っていない昔の友人から電話がかかってきたら要注意。内容は大体次のようなものが多い。

・相談がある
・あなたにとってとてもいい話だから是非聞いて欲しい、聞かせてあげたい

この時点で、まず自分を疑い、怒りましょう。何故なら、その電話がかかってきた時点であなたは「金づる」と思われているからです。そんな風に自分が見られていることは非常に屈辱的なことではないでしょうか。

また、この手商売をしている人の特徴としては

・ やたら前向き、ポジティブ、プラス思考。レッツビギン!!って感じ。
・ 夢を語る。しかもその夢が金持ちになること。
・ 押しが強い。自分が信じているものを決して疑わない。
・ 人の言う事に耳を貸さないばかりか、逆手にとって言いくるめてくる。
・ 一緒にやっていこう!という仲間意識が激しい。
・ 自分のやっていることは「マルチ」や「ネズミ講」ではない。と言い張る。

そして、こういう事に首を突っ込んでいる人は大抵が

・ そこそこの生活水準の人で、すごーいお金持ちやすごーい貧乏人ではない。
・ お金にさほど苦労したことのないという人が多い。

と、いう特徴もあります。また、もしお金で苦労した人がやったら、もしかして凄く成功するかもしれません。大体、中途半端な上昇志向の人がやっていることが多いので、大抵失敗に終わるのです。中途半端な人だからこそ、「何かを掴みたい!」と切望しているんですね。

 学生時代には取り立てて目立つような人じゃなかったのに、やたら明るくなっている!ネットワークビジネスをやり始めてこんな風になった人もいるでしょう。このあたり、『自己啓発プログラム』にも酷似していますね。そう、やはり、ネットワークビジネスは『思想』を伴っているのです。

 今回は短いですがここまで、次回はこの続きを書きます。


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